フランス映画
いきなり終わる、というのはよく聞くし、
今まで観た映画でもそうだったものが多い。
以前は、え?とぼんやりしてしまい、
落ち着かない気分だったが、
この頃では観終わってしばらくすると、
なんだかファンデーションをなじませるような、
ゆっくりと地色とわからなくするような感覚で
むしろ気楽だ。
聴き終わったのはこちら。
デビュー作を読んだ時から、あまり好きではない作家さんだった。
つい引き込まれてしまうストーリーだが、
生理的な内面も外面も、生々しく描写しているのが苦手で
以降、一度も読んでおらず。
が、自分自身が年齢を重ねたこともあるのだろうか。
これは私の中にしっくりと収まった。
ずっと微かな風が吹いているような、
どこかフランス映画のような作品。